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人と人とをつなぐ「おもしろがろう、鳥取」

「おもしろがろう、鳥取」は、地域を独自の視点で面白くする「おもしろがる人」を起点に、地域の中と外をつなぐプロジェクト。鳥取県内や全国に「鳥取」という地域の特性を活かした取り組みやそれを仕掛けるユニークな人たちの活動をお届けしました。

 

クライアント:鳥取県

実施期間:2019年7月~2020年3月

 

■課題:地域活動の担い手不足

 

鳥取県では、人口減少や高齢化により地域活動の担い手が不足しています。そこで、観光以上、移住未満の新しい選択肢「関係人口」に着目。農山村ボランティアやゲストハウスの運営補助、地域企業への複業兼業など観光よりもより深く地域に携わる「地域との関わり方」を創出することで「関係人口」を増やし、地域の中で賄うには限界がある取り組みを推進していきたいと考えています。

 

しかし、

 

①地域の方々が地域外の人の力を頼る心理的ハードル

②頼み方・関わり方が分からない

③県外/首都圏の人たちへと情報が届いていない

 

という3つの問題があり、これらの問題を解決するため、鳥取県内の各地域において県外人材を受け入れる「受入プログラムの創出」とその内容を地域外へと「発信する仕組み」を構築する必要がありました。

 

■実施内容:地域への関わりしろをつくり、県内外へ発信する

 

鳥取県内でユニークな活動をしている「鳥取をおもしろがる人」たちに焦点を当て、次の2つのステップによる活動を実施しました。

 

 

STEP1 「発掘とプログラム創出」

無いことを嘆くのではなく、地域にある独自の魅力や余白におもしろさを見出し活動する人たちを募るイベントやワークショップを開催。また個別相談を通じて、県外者を受け入れ地域活動を推進するためのプログラムづくりに取り組みました。

 

また2020年2月には鳥取県内の関係人口創出に向けた機運醸成へ向け、日本一おかしな公務員・山田崇さんを招き『日本一おかしな公務員と『関係人口』を考えるー地域をおもしろがる力と人が集まる企画のつくり方ー』と題したシンポジウムを開催しました。

 

STEP2 「県内外への情報発信」

観光、ゲストハウス、教育、本、アクティビティ、農業、まちづくり、多様な分野で活躍・鳥取をおもしろがる人たちの活動をメディアを通して発信。また、大阪、京都、東京の3会場で計4回、鳥取をおもしろがる人をゲストに迎え、観光以上移住未満の新しい鳥取への関わり方を紹介するイベントを開催しました。

 

■結果:各地から人が集まる、新たな理由・きっかけの創出。

 

各地でのイベント実施後、ゲストや鳥取県の取り組みに興味を持った参加者が実際に鳥取県へ足を運ぶなど、観光地や特産品を目当てにするのではなく、「人に会いに行く」という理由をつくることができました。

 

またシンポジウム開催後、登壇者や参加者を中心に「オンラインによる関係人口の創出」を実験するプロジェクトが発足。2020年4月より毎週土曜日にイベントを開催し、これまでに延べ200人以上が参加。「関係人口」にまつわる取り組みを日々模索しながら現在も継続し、コロナ禍における攻めの取り組みとしてNHKや日本農業新聞などのメディアへも取り上げられました。

 

note:https://note.com/omotori